心臓手術と散歩ときどきシュナウザー

心臓弁膜症の手術を経て100キロウォーク完歩を目指すブログ

ダヴィンチ手術後、傷口の回復について

「傷口が小さいので回復が早い」というのは、

ダヴィンチ手術の大きなメリットの一つだと思います。

 

ですが私の場合、傷の回復に少し手こずったかもしれません。

 

理由は、おそらく退院したのが8月の最も暑い時期だったこと。

 

入院中は快適に温度管理された病院内にずっといたので良かったのですが、

退院した途端、日中は連日37℃近い酷暑。午前中ですでに30度を超えている…。

 

その暑さのせいか、退院した途端、傷がジュクジュクしはじめました。

 

 

病院に連絡しようかかなり迷ったのですが、傷の周りに少し赤みはあるものの、腫れはないし、熱ももっていないようなので、とりあえず少し様子を見ることに。

 

服や下着が汚れないよう、膿んでいる傷を軽くガーゼで覆い、清潔を保つようマメにガーゼを取り換えていたのですが、あまり良くなる気配がありません。

 

退院後、3週間経っても傷口の化膿がよくならず、どうしようかなと思っていた時に、皮膚科でもらった薬を塗ったら良くなった、という体験談を見かけました。

 

そこで取り急ぎ、薬局で市販の化膿止め抗生物質の軟膏を使ってみることに。

直接傷口に塗るのが痛そうでこわかったので、ガーゼに塗って貼ることにしました。

 

これでダメならニューハートに相談してみようと思っていたところ、

軟膏を使い始めてから1週間が経ったころ、あれ?少し良くなっているかもしれない…?と感じるように。

 

さらに1週間ほど化膿止めを塗ってみたところ、ようやくガーゼを外せるくらいまで治ってきました。

 

傷口の状態が良くなるまでにかかった期間は、手術から1カ月半ほどでした。

(※私の場合は自己判断で市販の軟膏を使い、たまたま効きましたが、気になる方は手術した病院でみてもらうほうが良いかと思います。)

 

 

化膿はなんとか治まったものの、この時点では傷口の痛みや違和感、傷のある右胸部の痺れなどはまだまだ残っています。

 

(術後半年が経ったころ、右胸部にかなりの痛みがありました。そのことについては別の記事で書こうと思っています)

 

いずれにしても、入院中に先生から言われていたよりも、回復までにけっこう時間がかかっている印象です。

 

かなり個人差があるようなので、一喜一憂せず気長に構えるようにしています。

 

はじめての心臓弁膜症体験記 ー僧帽弁閉鎖不全症 発覚から退院までー

術後の症状 センキアンテン

心臓弁膜症の手術をする前にはまったく起こっていなかったのに、術後に起こるようになった症状に「閃輝暗点(せんきあんてん)」があります。

 

閃輝暗点とは、突然視界に円形のギザギザ・キラキラした光の模様が見える現象のことで、偏頭痛の前兆と言われます。

 

私の場合、頭痛は起きずキラキラのみ。

突然目の前にギザギザに光るものが表れたかと思うと、徐々に範囲が広がっていき、視界の半分が光で塞がれてスマホの画面がほとんど見えなくなるような状態になります。

 

太陽などの光を見たあとに残像のせいで物が見えにくくなる状態に少し似ているでしょうか。数分~10分ほど続いて、気が付くといつの間にか自然とおさまっています。

 

手術直後はかなり頻繁に起こっていて、一日に平均7~8回。多い日だと10回くらい起こっていました。

 

念のため担当の先生に伝えると、術後の疲れや睡眠不足、ストレスなどが影響している可能性が高く、退院すれば少しずつ治まってくるのではないか、とのことでした。

 

この記事を書いている時点で退院後2カ月経っているのですが、今も一日に2~3回ほど閃輝暗点が起こっています。

 

起こるタイミングもばらばらで、イスに座っているとき、ベッドで横になっているとき、外を歩いているとき、いつでも突然起こるので特定のタイミングがあるわけではなさそうです。

 

頭痛を伴なわない場合、稀に脳梗塞脳出血、脳腫瘍などのサインである場合もあるとのことで、ちょっと怖いです。

 

手術をする直前に受けたMRIでは脳に特に異常はなかったようですが、あまり長く続くようであれば、もう一度検査してもらってもいいのかもしれません。

 

ちなみに、閃輝暗点とは別に、視野の一部に一瞬ピカっと流れ星のように光が走る「光視症」の症状も、術後に起こるようになりました。

 

光視症は、閃輝暗点よりも頻繁に起こっていて、退院後2カ月経った今でも一日に10回近く見えています。

 

心臓手術と閃輝暗点や光視症との因果関係は不明とのこと。

 

とはいえ実際のところ、心臓手術をされた方で術後に閃輝暗点が起こっているという体験談をたくさん拝見しました。

 

きっと何か関係があるんだろうなぁと思いつつ、術後半年くらいは様子をみてみようと思います。

 

 

はじめての心臓弁膜症体験記 ー僧帽弁閉鎖不全症 発覚から退院までー

はじめまして。

 

手術とか、心臓病とか、そういうのは無縁の人生だと思ってました。

 

なので健康診断で「心雑音が聞こえます」と言われたときも、なんてことないだろうと軽く受け止めていました。

 

しかし調べてみたら、僧帽弁閉鎖不全症です、と。(どうやら先天性の僧帽弁閉鎖不全症(バーロー症候群)だったようです)

 

発覚は46歳。

1年半ほど経過観察をして、48歳の時(2023年8月)に心臓手術を受けました。

ニューハート・ワタナベ国際病院でのダヴィンチによる弁形成手術です。

 

病気発覚から入院、手術、退院までのアレコレは、一冊の電子書籍にまとめました。

 

はじめての心臓弁膜症体験記 ー僧帽弁閉鎖不全症 発覚から退院までー



最近、心臓弁膜症が見つかったばかりで、いろいろ情報を集めている最中、という方には、多少お役に立つ内容になっていると思います。

 

このブログでは、回復の過程や、体調管理、リハビリとしてのウォーキングについてなど、退院後からの生活について綴っていく予定です。

 

無趣味すぎる私が、唯一10年以上続いているのがウォーキングで、きっかけはダイエットだったような気がしますが、今は歩くことそのものが目的になっています。

 

心臓手術後のリハビリとしても、心身の健康維持のためにも、体が動くかぎりは楽しみながら歩くことを続けていきたい。

 

今の目標は、50代のうちに100キロウォーク完歩すること。

このブログが、100キロ完歩するまでの軌跡になれたらいいな、と思いつつ。

 

同じ病気を持つ方の少しでもお役に立つブログになれたら嬉しいです。